先週の日曜日に家族でカタリナ島まで飛んできました。都合で昼過ぎに出発したのですが、これがとても心臓に悪かった。 行きに遠く太平洋の沖の方にいつもの雲が見えてはいたのですが、かなり遠いので大丈夫とたかをくくっていました。空港から ビーチまで交通機関はバスしかなく、帰りの時刻は6時空港着以外に選択肢は有りませんでした。6時っ！う〜ん大丈夫かなぁ〜？ 来る時沖の方に見えていた雲たちが私の頭にとりついて離れなくなりました。なんてったって一昨日SpecialVFRをやらかした ばかりですから。とはいえ、「海に行こう！」と子供を誘って出かけてきた以上海には行かずばなるまいということでバスに 乗り込みいざビーチへ。一頻り遊んでさぁ帰ろうとバスに乗り山を上って行くと、なんだか上の方が煙っているではありませんか！ 乗客は全て飛行機で飛び立つ人ばかりなので、バスの中は雲行きの話題一色。やっと空港が見えてきたらナント！滑走路の端っこ まで雲が来ているでは有りませんかっ！（写真左）空港は山のてっぺんに有るのですが、島の南側は既に殆どが雲に覆われており、 島が防波堤になって雲が北側へ流れるのを塞き止めているかのようになっていました。

　バスが到着すると皆自分の飛行機へ一目散、誰もプリフライト（出発前の点検）などせず、我先に飛び立って行きました。 私も滑走路の端まで迫ってきている雲の壁に向かって離陸、上がってしまえばこっちのもの、ＭＹＦが駄目でもＳＮＡかどっかに 降りれば何とかなるさ。早速ＭＹＦのＡＴＩＳをチェックしたら「Sky Condition、Clear」！ＯＫェー！！！（サムアップ） そして無事ＭＹＦへ帰ってきました。

　この時期南カリフォルニア沖の太平洋を覆っている低層の雲をマリンレイヤーと呼びます。ＭＹＦ上空は晴天なのですが、 きれいに海岸線に沿って海の上だけ雲で覆われいるのです。その雲がきちっと時間どおりにやってくる様は、なんだかまるで 生き物のようです。（写真右）