アメリカ南部ルイジアナ州ニューオリンズ、アメリカ大陸最大の河川ミシシッピー川の河口近くの都市。ここはアメリカ独立前に
フランス人が多く入植した所だった。一攫千金を夢見てここへやって来たフランス人は奴隷を使って農業を営み、ミシシッピ川
沿いに大きな屋敷を立てた。写真の屋敷もそんなフランス人ビジネスマンが遠いヨーロッパを恋しがる妻のために立てた館だった。
こうした館はPlantationと呼ばれ、開拓当時沢山の館が川沿いに建てられたが、アメリカ独立後に入植していたフランス人の多くが
ヨーロッパに帰ってしまった為、その多くは消失したり、空き家となって打ち捨てられてしまった。ニューオリンズ近辺では残って
いた幾つかのPlantationの館を修繕して観光名所として見学できるようにしている。
この館はOak Arrayと呼ばれており、その名の通りこの美しくも雄大なOakの並木で有名な観光名所となっている。この並木は
見るからに奥の白い館に合わせて植えたようだが、実は逆なのだそうだ。館は今から約200年ほど前に建てられたそうだが、
樹齢からすると並木はそれよりもさらに100年ほど前に植えられたものだそうだ。しかも凄いのは、並木は最初からこの間隔で
植えられていたそうで、300年前にこれを植えた人はOakの木がここまで太くなるのを予測していたとしか考えられないとの事。
なんともアメリカらしいスケールの大きな話である。
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