バハ・カリフォルニア、アルフォンシナスのビーチにある建物のひとつ。ホテルの施設なのか誰かの別荘なのか分からないが、
まるで秋の砂浜に取り残された海の家のようだ。しかし、シーズンオフなのではなくこの辺りはいつもこんな感じで閑散としている。
乾き切った空気と灼熱の太陽とは裏腹に、軒下の日陰は涼しくて心地よい。ひとけの無いビーチでは風と波の音と時折空を行く
鳥の鳴き声しか聞こえてこない。草木の緑がない砂と水しかなく殺伐とした日本のどこを探しても無いような景色なのに何故か
懐かしさを感じてしまう。日本で暮らしているとバハ・カリフォルニアは非現実的な世界に思えるが、仕事に疲れるとこの何も無い
乾いた空気の景色の中で何も考えずボーっとしたくなる時が有る。ちょっとバハを思い出してみた。
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