台北の町は中国と日本とアメリカの今と30年前が交錯したような世界だった。街の中心には最新のビルが立ち並び、ニューヨーク
や東京と同じような物がそろう。しかし一歩中心を離れると、漢字だらけのどぎつい色の看板や軒下に赤い提灯が垂れ下がる古い
中国の町が広がる。その街のあちこちに日本と同じコンビニ、ハンバーガー屋、ファミレスがあり、街を走る車は日本車が多い。
しかし、もう少し中心から離れると日本やアメリカのにおいは無くなり、細い路地裏の商店街には店先に鳥や豚を解体したままの
肉が並べてあったり、食べ物だか薬だか観賞用だかなんだか判らない植物が山のように積み上げてあったり、なんとも異国情緒豊な
景色が広がっている。
写真は現在世界で一番高いビル、台北101である。300メートルを超える上層部は天気が悪いと雲の中に隠れてしまう。この日も
最上階近くは雲を被っていた。
|