ミケランジェロがフレスコ画を描いたローマのバチカン市国にあるカトリックの総本山サンピエトロ寺院。20年前に訪れた時は デジカメが無く普通の安いカメラでは暗くてこの絵は撮れなかった。私の頭の中にはずっとこの写真のままのイメージがあった。 以前は自分の目に焼きつけておくしかなかったこの美しいイメージを、デジカメによって具現化することが出来た事は今回の旅の 大きな収穫だった。

　この日は日曜日で正午に教皇の演説があった。ビルの窓に出てくる教皇の姿を一目見ようと人々は広場に集まっていたため、寺院 の内部は人が少なく余裕をもって見ることが出来た。演説が終わって暫くした頃に外に出ると入り口には長蛇の列が出来ていた。

　20年前にこの荘厳な寺院の内部を見たとき、なんともいえぬ感動を覚えた。ドイツやミラノで見たゴシック様式の教会に比べると 少々金ピカで派手。良く見ると基本はロマネスクのような丸いアーチだがカラフルで手の込んだ装飾がふんだんに施されている。 ラテン語で書かれているため意味が分からないが、大きなアルファベットがなんともカッコよくいかにも有難そうに見える。

　昨日成田を出発しウィーン経由で夜の8時頃にローマ、フィウミチーノ国際空港に到着。レンタカーを借りてローマ市内のホテル に夜10時頃にチェックイン。今日は朝から夕方までコロッセオ、真実の口、トレビの泉、スペイン広場、フォロロマーノなど一通り ローマを観光。その後フィレンツェに向けて出発。カフェグレコのエスプレッソは美味しかった。念願のイタリアのピッツェリアで 本場の美味しいピザを食べる事が出来て、ピザ好きな私にはとても嬉しい一日だった。