壁紙の世界
平成20年2月7日

 20年ぶりにヨーロッパを旅行してきました。南ドイツを移動途中アウトバーンを降りてちょっと道草をくっていると、なんとも 癒される景色に出会い思わず車を止めて暫く眺めていました。この景色を見た息子が「XPみたいだ」と言いました。そういえば ウィンドウズXPの壁紙に似たような壁紙があったかも。

 世界でもっとも訪問者の多い古城と言われるノイシュバンシュタイン城を見終わると午後3時を過ぎていた。次の目的地パリへ 向かってアウトバーンを走っていて、このままドイツを去っては勿体無いもう二度と来ることは無いかも知れと思い、アウトバーン を降りて景色を楽しみながらのんびりと走る事にした。牧草地と思われる平原の縁に雑木林がありそこに尖塔のある教会を中心に 赤い屋根と白い壁の建物が集まる小さな古い町がある。町を過ぎて暫くすると再び同じような小さな町が遠くに見えてくる。そんな 何の変哲も無い道を走っていると何故か懐かしいような幸せな気持ちになるから不思議だ。

 その日のうちに次の目的地パリに着く予定だというのに南ドイツの田舎町で日が暮れてしまった。陽が沈み景色も見えなくなり 再びアウトバーンを飛ばした。Stuttgartを過ぎて国境が近くなると、真っ直ぐがBaden-Badenで右がParisという表示が出てきた。 表示に従ってアウトバーンから右にそれるとライン川の橋を渡りフランス国境を越えた。道路は一旦一般道になりロータリー式の 交差点を経て再び高速道路になった。ドイツのアウトバーンは無料だったが、フランスの高速道路は有料でパリまでに6回も料金を 払った。それでも合計で5千円ちょっとだから日本よりも遥かに安い。アウトバーンでは楽に時速200キロで走っていたのに、 Strasbourgを過ぎると霧が出て速度が出せなくなってしまった。2時間ほどして霧が晴れたが、フランスの高速道路は制限速度もあり ドイツのアウトバーンに比べると走りにくく、BMW320では時速180キロ位が心地よく走る限界だった。


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