Fezからサハラ砂漠入り口の町Merzugaまで一気に行けるかと思ったが、アトラス山脈の手前の町Mideltに着いたら午後4時だった。
まだ明るいが陽は傾きこのまま進むと真っ暗なアトラス山脈を越える事になる。道路状況も良く知らない国で3,000メートル級の
山脈を夜越えるのはリスクが大きすぎるのでちょっと早いけれど目星をつけていたホテルに宿泊。翌日明るくなってから山脈を越え
もし夜越えていたら宿泊していたであろう途中の町を見て、やはり手前で泊まって正解だと思った。リッサニの町をメルズーガへ
抜けるときに道に迷ったが何とか切り抜け漸く砂丘が見えてきた。舗装道路は荒野の中を地平線まで続く一本道だけ。その途中
に目指すホテルの看板が立っていた。看板によれば左折する事になっているがそこに道は無い。ピステと呼ばれる荒地に車が走った
跡が残っているだけの道無き道を行かねばならない。ホテルのウェブサイトにあった地図がとてもアバウトだった訳が分かった。
他にもホテルの看板が何枚か立っていてそれぞれみなホテルの名前の下に電話番号とGPSの座標が書いてあった。こんな事だろうと
予想して出発前にホテルの座標をGPSにセットして置いたのでスイッチを入れると直ぐにホテルがある方向を示してくれた。
石を踏んでタイヤがパンクしないよう気をつけならがGPSが指す方向へ向かって走り無事ホテルに到着。アメリカで軽飛行機に乗る
時にしか使わなかったハンディーGPSがまさかこんな所で活躍するとは思わなかった。
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