三浦半島の相模湾側は入り組んだ地形になっていて、逗子、葉山から、城ヶ島にかけて入り組んだ磯や小さな砂浜が続く。
水族館や高級マリーナのある油壺の少し北の三戸浜海岸は、県道から少しはなれた目立たない場所にあり海水浴場としては穴場だ。
他の入り江のような漁港の為の堤防や岸壁が無く、こじんまりとした弓型の砂浜の端に磯があり、海水浴と磯遊びの両方が楽しめる。
あまり開発されていない三戸浜でBeach Bumはディンギーやウィンドの艇庫とレストランとダイビングショップを営んでいる。
Beach Bumには水深5mのダイビング訓練用のプールがあり、近くの磯もダイビングポイントとなっているので、一箇所で
プールと海の両方の訓練を済ますことが出来る。プールサイドのデッキからは相模湾が一望でき、パームツリーがリゾートの雰囲気を
盛り上げる。
ふと思い立ってスキューバダイビングを始める事にした。ネットで調べて近所にこんな素敵なスクールがある事を知り早速申し込んだ。
PADIという団体のOpen Water Diverというライセンスを取得できる三日間のコースをとる事にした。初日は座学講習だけかと思い、
テキストだけ持って行ったら、お昼前からプールで潜る事になっていた。FAAの飛行機のライセンスでも最初に同乗させて飛行機の
楽しさを感じさせるところからレッスンを始めることを思いだした。私は水着無しでウェットスーツを着て潜る事にした。
テキストを読んでいると肺が膨張して破裂するとか血管に窒素が充満して死ぬとか、危険な事が沢山書いてあり少し怖くなったが、
実際に水の中で潜ってみて、落ち着いていれば怖くないというのが分かった。
Beach Bumの訓練用プールは半分が水深1.2m位で浅く、もう半分が水深5mになっている。水中での浮力調節、マスクの水を抜いたり
マスクを外して着け直したり、バディのタンクの空気を吸わせてもらったりと、午前中に浅いところで一通りの動作をすると、
昼食後は水深5mまで潜って圧力平衡をしながら潜行、水深5mで中性浮力を取って水深を維持しながら泳ぎ、BCDの空気を抜きながら
浮上する訓練を行った。水に入る事すら考えていなかったのに生まれて始めて5mの深さまで潜ってしまった。その後再び浅いところ
に戻り、ウェイトの脱着、BCDの脱着、300m泳ぎ10分間浮かんでいるサバイバル、を終えて1日目の訓練が終了。最初は少し怖かった
のが、終わる頃にはタンクの空気を吸いながら水中に居るだけで楽しくなり、訓練が終わるのが寂しいくらいだった。
Beach Bumのプール。手前が浅く、奥の色の濃い所が水深5m。
パームツリーの向こうに見える磯が海洋訓練を実施するダイビングポイント。
沖縄やグアムのリゾートで撮影したと言っても分からない?
ダイビングショップのテーブル。座学の教室にもなる。
レストランもある。マグロの尾の身のステーキが美味しい。
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