サンフランシスコ・ゴールデンゲートブリッジ遊覧飛行の旅
11月3日(1日目)


第1レッグ
<モンゴメリーフィールド → ランカスター・フォックス>

夜のドライブイン
WJF Rwy24 Final
WJF Runway24。暗闇の中で空港のランプ以外何も見えない。
ジェネラル・フォックス空港(WJF)到着

 息子が土曜日の日本語補習校から帰ってくるのが夕方の4時半、その後直ぐに空港へ向かって モンゴメリーフィールドを離陸したのが大体6時頃でした。既に日は暮れており初めてのルートだと言うのに 全行程夜間飛行となってしまいました。しかし最悪インターステート(高速道路)5号を辿って行けば何とかなるだろう という思いと、車で何度も走ったことの有るルートなのでそれほど不安はありませんでした。

 宿泊地のサンノゼまで約400NM、今回使う機体のWarriorではノンストップで飛べないので中間地点のベイカーズフィールド(BFR) で一旦降りる様フライトプランをファイルしました。出発前にMETARを調べたらVisiblity1.5となっており、 ブリーファーも理由は分からないが、LA周辺からフレズノ辺りまで凄くHazyな状態だと言っていました。 ただ、Hazeのトップが3500ftなのでクルージングに影響は無く、もしBFRの天候が回復しないようだったら 手前のランカスター(WJF)かサンタバーバラ方面に行き先を変更すれば大丈夫だろうと言うことで、予定通り出発 することにしました。

 LAの東のPomonaを過ぎサンガブリエル山脈を越えてパームデールの町が見えてきた所でLAセンター のコントローラーが「BFRはIFRコンディションだ、手前の砂漠地帯にあるWJFなら天気が良いがどうする?」 と聞いてきたので、「WJFに行き先を変更する」と伝え、結局BFRを断念してWJFで給油することにしました。 BFRは以前に訪問したことがあるので未練は無く、また、到着は夜になることが分かっていたので事前に WJFに24時間営業のセルフサービスのガソリンスタンドが有ることを確認しておいたので、迷うことなく 行き先変更を決断できました。
WJF Rwy24 Final
夜はセルフサービスになるガソリンスタンド。
WJF Rwy24 Final
ただいま給油中。
WJF Rwy24 Final
このターミナルを使ってクレジットカードで清算します。
 着陸してそのままガソリンスタンドへ向かい、誰もいない寂しい無人の空港で一人給油をしました。 ガソリンスタンドの直ぐ近くにターミナルの建物があり、誰もいないガラス張りのロビーにはまだ灯りが 点いていました。ロビーには天井から沢山の飛行機の模型が吊るされていて、如何にも飛行機が好きな連中 が集まる所という雰囲気を醸しており、きっと昼間はこの何も無い砂漠の中の空港に飛行機野郎達が集まって あれこれ話し会っているのだろうと想像がつきます。給油してトイレを済まして自動販売機でジュースを 買ってまた飛行機に乗りこみ出発。なんだか深夜の長距離ドライブの途中で国道沿いのドライブイン に立ち寄った時のような感じがする空港でした。
WJF Rwy24 Final
誰もいないロビー。
WJF Rwy24 Final
飛行機の模型たち。
WJF Rwy24 Final
ひっそり閑としたオフィス。中ほど右手にトイレが有る。


第2レッグ
<ランカスター・フォックス → サンノゼ国際空港>

幻想のナイトランディング
SJC night landing
光の絨毯に降りて行くようなSJCのナイトランディング。
ランカスター・フォックス空港(WJF)出発

 ランカスター・フォックスを飛立ち目の前の山を越えるとベイカーズフィールドの町の明かりが見える はずでした。しかし、FSSのブリーファーの言った通り眼下には3,500ft位の高さで辺り一面モヤがたち込めていて 何も見えず、モヤがその下の町の明かりを吸収してボーッとした光を放っていました。上空15,000ftより高い 辺りにも厚い雲の層があり、これもまた月の明かりを吸収して暗闇よりは少し白いグレーになっていました。 ベイカーズフィールド周辺は見渡す限りこんな天気で、我々は下界の光るモヤと上空の暗いグレーの雲の間 の暗闇の空間を潜り抜ける様に飛んで行きました。
 平野を過ぎてディアブロ山地にさしかかると次第に雲は消えて視界も良くなりました。 海沿いの上空は低いマリンレイヤーに覆われていましたが、LAより北の方では海岸沿いに山地があり、 それがマリンレイヤーをブロックして内陸は全く雲の無い快適な天候になっていました。
SJC Runway30R
光の絨毯の中にぽっかり空いた漆黒のフィールドに浮かぶ滑走路。



サンノゼ国際空港(SJC)到着

 程なくギルロイ上空に到達し、あれがアウトレットモールだなどと下界を見ながら話していると、 サンノゼの町がもうすぐ目の前に迫って来ました。車で行くと結構時間のかかるサンノゼからギルロイまで の道のりも上空から眺めると目と鼻の先です。

 初めは小さく見えていたサンノゼの町の夜景も、フライトフォロイングがオークランドセンターから サンノゼアプローチに渡される辺りでは視界いっぱいに広がり、下界は辺り一面マメ電球を敷き詰めたような 光の絨毯となっていました。気流はいつになくとても安定していて機は滑らかな面を滑る様に下降して行き、 そのスムースさと光り輝く下界の景色により、まるでシミュレーターのCG画像の中に居るかのような感覚 になりました。ラスベガスの夜景も素晴らしかったですが、サンノゼは町の灯りの密度が高く周囲の地形や 道路の形の複雑さがとても幻想的な雰囲気を醸し出していました。

 夜景を楽しんでいるとアプローチから空港が見えるかと聞かれたましたが、すぐに見つける事が出来ませんでした。 私はサンノゼの地図は裏道まで頭の中に入っているので直ぐに見つける自信が有ったのですが、空港が有るべき 辺りを探してもなかなか見つかりませんでした。暫くして正面方向に町の灯りの中にポッカリと空いた暗闇に 気付き、その中を目を凝らして見ると滑走路のランプが光っていました。SJCの滑走路のランプの輝度は 一番明るいクラスのはずなのですが、周囲の街灯が明るすぎて見つけるのにとても苦労しました。

 やっと見つけた滑走路のランプにアラインして飛んでいると、ローインテンシティーのRwy29のランプも 見えるようになり、自分が旅客機用の30Lの進入コースに乗っていることに気がつき、慌てて左へ避ける場面もありました。 眼前に広がるサンノゼの素晴らしい夜景、そして昔出張でよく使っていたSJCに自分の操縦で着陸するという 感動を私は抑えることが出来ずコックピットの中で何度も大声でウォーッ!!!と叫び声を上げてしまいました。 程なく着陸体制に入りアプローチからタワーに渡され最終段階に入りそして無事着陸。この着陸はこれまでの 経験の中で最も感動的な着陸でした。



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