所変われば・・・
2002年2月19日

 マーチンルーサーキングデーで学校が休みなので、私も休みを取りビッグベアまで飛んできました。標高7千フィート以上の 山はかすかに雪が残る程度で、スキー場は人工雪でかろうじて滑走可能と言う感じでした。私たちは元々スキーをするつもりは無く、 子供たちに雪遊びをさせたかっただけなので、殆ど雪の無い景色にとても失望しました。

 空港に着いてレンタカーを借りようとしたらカウンターに人が居なくて、小一時間手を尽くしたものの結局車の手配がつかず 諦めてタクシーで雪のある所まで連れていってもらう事にしました。小さな斜面に人工雪を積もらせ大きなタイヤのチューブで 滑らせてくれる所が有り、そこでお金を払って一時間ほど雪遊びをしました。

 帰る時間になり、行きがけのタクシーでもらったカードの番号に電話してパーキングで待つ事約10分。陸軍の迷彩服を着た 兵隊が乗っていそうな車がやって来て、「なんだか凄い車が来るなー」と思っていると、その車が私たちの前に停まってプーッと ホーンを鳴らすのです。「えっ?何??」と思いながら車の天井の上に目をやるとなんと「TAXI」と書いてあるでは 有りませんか!目を疑いながらドアを見るとしっかりとカードに書いてあるのと同じタクシー会社の名前が書いてありました。 そして運転手のおじさんが降りるなり「Are you...?」ときくので「Ike!」と答えるとOKと言い、改めてこの車に乗るのか! と驚きました。

 荷台にベンチが置いて有るだけの後部座席に乗り込むと直ぐに出発。所がパーキングの出口が大渋滞していて身動きが取れません。 すると運転手はいきなり進路を変えて深さ70センチはあろうかという溝が掘ってある方へ走り出し「あのまま並んでたら30分 はかかる」と言いながら車の性能をいかんなく発揮して深い溝を乗り越え、原っぱを抜けて表通りへ出ました。物凄い角度で 下ったり登ったり、子供たちも予想外のハプニングに大喜び!雪が無くてちょっとがっかりしていた私たちは最後にとても楽しい 経験が出来て嬉しかったです。それにしてもランクルやチェロキー(Jeep)のタクシーは想像つきますが、まさかこんな タクシーに乗るとは思いませんでした。


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