Class-B Transition
平成23年1月9日

 前日、3年ぶりのBFRを済ました。VGT(ノースラスベガス空港)に置いていあるMonarchSkyのC-172で北西の訓練空域へ行き、 スティープターン、スローフライト、パワーオフストール、パワーオンストール、とエアワークを一通り。全く予習していなかったが パワーセッティングや操作の順番など体が覚えていて殆ど注意されること無く出来た。VGTに戻って12LでT&Gを3回。Remosで飛んだ時 は初めての機体だったのでレバーの位置や計器の配置に慣れておらずタワーとの交信もろくに出来なかったが、C-172では自然と プロシージャーが口をついて出てきたしATCではタワーの間違いを聞き返す余裕も出てきた。最後にCFIがタワーにショートアプローチ でフルストップを要求。スロットルから手を離すとCFIがスロットルをアイドルに。私は反射的にヨークを手前に引いてAirSpeedを 65KTにして12RのRwyエンドに向かってグライディング。12Rにアラインしてフルフラップ。そして無事着陸。事務所に戻ってログブック にエンドースメントをもらい晴れてLegalになった。

 HNDでMonarchSkyの機体を飛ばそうと思ったがCFIの都合がつかず諦めてVGTに向かう。昔C-172をレンタルした事のあVGTの るWest Air Amiationに行ってみた。5年ぶりだし予約もしていないので当日直ぐに飛べるとは思っていなかったが駄目元で行って みた。オフィスに行くとカウンターには誰もおらずホールのソファーに水風船のように太った女性が一人寛いでいた。その女性が 係りは奥の部屋に居るよと言った。暫くすると奥の部屋から白髪の60歳前後と思しき老夫婦が出てきた。以前もらったメンバー カードを出すとその古さに驚いていた。聞けば以前とは経営者が変わったとの事。PCの記録は過去2年までなので私の記録は 残っていなかったが書類が残っていた。マネージャーらしき男性が私のフォルダーを開くとパスポートとメディカルのコピーが 挟まっていた。マネージャーは新しいパスポートとメディカルのコピーを取ってPCに入力。私のメンバーシップをリニューアル してくれた。今日飛べる機体は有るかと聞くと5年前にレンタルしたN751BKが有るとの事。飛ぶ前に簡単な確認をしたいと言われ 老マネージャーとエプロンに向かう。シートに座って無線機やGPSの使い方を確認。オンボロの1BKにも以前は無かったGarminの GPSが装備されていた。エンジンの掛け方も教わりエンジンを掛けてみろという。エンジンがかかると「それじゃ楽しんで来い」 といって老マネージャーは立ち去ろうとした。私はまさかいきなり飛べるとは思わなくてヘッドセットすら持っていなかった。 「一人で飛んで良いのか?」と聞くと「それがお前の目的だろ?」という。私はエンジンを止めて一旦オフィスに戻って車から バッグを取って再び1BKに乗り込んだ。

 1BKは本当にオンボロでこの機体ではとても遠くへ行こうとは思えなかった。トラフィックパターンから離れなければ万が一 エンジンが止まっても着陸出来るので取り敢えずVGTでT&Gをする事にした。エンジンを始動しグランドにT&Gを要求するとRwy7を アサインされた。不覚にもFlightGuideを準備するのを忘れてしまいタクシーウェイや滑走路のレイアウトが分からなかった。 大体記憶しているのでなんとかなるだろうと思いRunupエリアえ向かう。Runupを済ませてタワーにReady for T&Gというと Clear for Takeoff Rwy7と言われ、前の飛行機について滑走路へ向かってTaxi開始。暫くするとお前は今Rwy12Rにいるから そのまま12Rから離陸しろと言われ、指示通りに12Rから離陸。12RだからRight Trafficか?と聞くとLeft Trafficだと言う。 結局左に回って12LでT&Gをする事になった。上空へ行ってから自分がRwy7を通り越してしまい12Rまで行ってしまった事に気がついた。 その後12Lで何度もT&Gを繰り返した。タワーの女性は新人だったらしく彼女が指示を出すと背後で男性が違う指示を出し直後に 訂正するという事が時々あった。すこしT&Gに飽きてきて時計を見ると1時間経っていた。一度休む事にして一先ず着陸。結局7回 T&Gをした。

 オフィスに戻って清算を済ませ1時間後にもう一度レンタルできるかと聞くとOKだった。昼食を取りに 一度オフィスを出てドライブするが結局良い店をみつけられず何も食べずに戻ってきた。再び1BKに乗り込みエンジン始動。今度は グランドにLAS Class-B Transitionをリクエストしてみた。Runway 12R, After Take Off Heading 220, Remain Outside Class-B Airspace Until Contact LAS Departure, Dparture Frequency 133.95, Squak 4201とリードバックしてRead back is correctと 言われた時は嬉しかった。離陸して220の方角へ、タワーからLASアプローチにコンタクト。Identしろと言われトランスポンダーの Identボタンを押す。Cessna N751BK Radar Contact。そしてベクターが始まる。LASが近づくと頻繁に離陸する旅客機に気をつけろ と言われる。時計を見ると30分経っていた。アプローチにコンタクトして目的地をVGTに変更。北向きにベクターされて暫くすると VGTのタワーに渡された。そして12Rに無事着陸。久しぶりにアメリカのATCを堪能出来た。次はIFRのリカレントかな?




[Home]