アーチーズ/メサヴェルデ国立公園の旅
5月25日(1日目)
第1レッグ
<モンゴメリーフィールド → セントジョージ>
時差にご用心
Boulder Cityの東、コロラド川上空辺りから見た、グランドキャニオン・ウェスト方面の荒涼とした大地から昇る月。
カリフォルニア上空はずっとこんな感じで視界が悪く、トラフィックを見落としそうで怖かった。
トワイライト・フライト
例によってモンゴメリーフィールドを離陸したのは午後6時頃でした。今回の使用機材はプラスワン・フライングクラブのPA28-181アーチャー。搭乗者は私を含め大人2人と 子供2人の家族4人。準備万端整えたはずだったのですが、ガソリンを入れるのにいつも使わないGIBBSのトラックに頼んだら、旨く通じてなかったらしく、 トップオフしてくれと頼んだのにタブまでしか入っていませんでした。出発直前に気がつき、もう既に予定を1時間ほど遅れていたので、足りなくなりそうになったら 途中で給油すると言うことで、とにかく出発することにしました。
久しぶりにフライトプランをファイルして、ギレスピ上空あたりでアクティベート、ジュリアンの手前くらいからSoCALアプローチを呼んでVFRフライトフォロイングを受けました。 MYF周辺は少しヘイジーで視界が悪く、FSSに聞いた限りでは天候は全てクリアーだったのですが、高度を10,500ftまで上げても視界はあまり良くなく、ちょっと不安を感じたので、 迷わずレーダーのサービスを受けることにしました。砂漠の上空を通り過ぎてネバダに近づいてくると漸く視界も良くなってきて、東の空には真ん丸いお月様が上り始めました。
2時間ほど飛んでコロラド川に差し掛かり、ラスベガスの隣町ボウルダーシティーが左前方に見えてきた頃に、フューエル・インディケーターを見ると半分より下をさしていました。 まだあと一時間近く飛ぶには非常に心もとない量なので、ボウルダーシティーで給油しようかどうか迷いましたが、まだ明るいしSGUまであと少しだったので、結局止まらずにそのまま飛ぶことにしました。
明日あたり満月かな...
ラスベガスの水がめ、レイクミード。
あの山を越えればセントジョージ。
セントジョージ空港
(SGU)到着
ガソリンが少なくなってきたので、道のりを短くするために最後のチェックポイントだったモルモンメサのVORをスキップして、フーバーダムの辺りから一直線にセントジョージへ向かうことにしました。 Mesquitoの空港を横目で見ながら山を越えると、セントジョージの町が目の前に見えてきました。ここまでくればもう安心。心配したガソリンも何とか最後まで持ってくれました。 時間は既に午後8時を回り陽は地平線の下に落ちてしまいましたが、暗闇になる前に着陸することが出来ました。SGUはメサの上にあり、いつも横風が吹きファイナルでは崖を上ってくる アップドラフトがあり、ベースの正面には隣のメサの崖が立ちはだかっており、ここは昼間でも苦手な空港の一つなので、少しでも明るいうちに到着できてなによりでした。
夕暮れ時のセントジョージ遠景。
メサの上にあるセントジョージ空港。
ホテルRococoの窓から見えるセントジョージの夜景。
翌日は朝早くから出発したかったので、着いたら直ぐに給油をしておこうと事前にFBOに電話して給油の予約をしておきました。到着時刻を8時と言って置いたのですが、出発が遅れてしまい、 実際に到着したのは9時頃でした。到着してからFBOに電話すると10分待ってくれといって、FBOの若い夫婦がトラックを走らせやって来ました。そして「8時に着くって言ってたから、もう来ないかと 思って店を閉めちまったよ」と言われたので、「ごめんごめん、俺はカリフォルニアから来たんだけど、ユタは1時間時差があるのを忘れてたよ。」と、丁度一時間遅れたのを良いことに時差のせいに して言い訳しておきました。
トランジェントパーキングからフェンスドアを出て、道路を渡るとそこはもうホテルROCOCOのパーキングです。全米各地のGAの空港の中で、これほど飛行機からの距離が短いホテルも 珍しいのではないでしょうか。このホテルは空港のあるメサの崖っぷちに建っており、レストランはもちろん全客室のテラスからセントジョージの町を一望できるすばらしい眺めを堪能できます。 この日も部屋の窓から写真のような夜景を楽しむことが出来ました。
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