| December 27, 2002 Day 3 | 
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Rwy33ADSをRight Down Windで出発。ダラスクラスBを避けながら高度2,000ftMSLでダウンタウンへ向かい、ダウンタウンから東へ転進 一路ジャクソンへと向かった。ADSを離陸して直後、眼下に大きな工場が見えた。以前出張で来た 某大手半導体メーカーの工場だ。その工場へ出張で来た時に、空き時間にADSを訪れて初めてセスナの操縦をしたのだった。 その時も同じようなルートでダウンタウンへ向かい、ビル街の周りを旋回した後ダウンタウン・フォートワースまで行って帰って来たのだった。今日はあまり天気が良くなく、 ダラスのダウンタウンはまるでスモッグに覆われているようにどんよりとしてた。 5,500ftMSLで巡航していたが、地面が近くに見えるように感じてちょっと怖かったので、途中から7,500ftMSLで巡航する事にした。 360度全方向まっ平らな平野の上を飛ぶのは初めてだった。しかし、道路や町や湖が地上に描く模様を見てパイロテージする事が出来た。 夜になると高速道路を走る車のライトや街の灯りが地図と全く同じ模様を描いておりとても分かりやすかった。世界一長いミシシッピー 川を越える頃はすっかり夜になっていて、川面を直接見ることは出来なかったが、川沿いの町の明かりでその輪郭が分かった。 ミシシッピー川を渡ると直ぐJANである。アプローチから空港が見えるかと聞かれたが、いつものようにビーコンは見えるが ランウェイライトが見えない。だいぶ近くになってからランウェイライトが見えたが、10,000ft級の大きな滑走路なのでILSを 使うまでも無く余裕で着陸できた。 電話で開店しているのを確認しておいた全国ネットのFBO、マーキュリー・エアサービスに向かうとマーシャラーが待っていた。 休憩しようとラウンジに行くと、従業員ともその友人ともつかない若者が数人、何をするでもなく談笑していた。さすが南部だけあって、 トイレですれ違った一人を除いてFBOの者は全て黒人だった。新しくてとても綺麗なFBOだったが、黒人を見慣れていなかったので ちょと怖い気がした。また、ガソリンがとても高くガロン$3.1もしてびっくりした。
一休みして出発。グランドからクリアランスをもらいタクシーしているとフライとフォロイングはするかと聞かれ、すると答えると 新たに別のスクォークコードをアサインしてくれた。これでお互いに上空での手間が少し省ける。 離陸して直ぐに東へ進路を取り 一路アトランタを目指す。途中どうしてもNAVのCDIをセンターに合わせる事が出来なかった。どやら北から風が吹いていたらしい。 しかしこの辺りのVORは町に隣接しているものが多かったので、CDIをきっちり合わせなくても大体地平線に見える街の灯りに向かって飛べば良かった。 巡航中は緊急事態に備えて常に着陸出来るところを探しておく必要があるが、夜間は地面が暗いのでそれが不可能である。そこで 飛行ルートの近くに空港があれば着陸できるので、常にチャートを見ながら近くの空港の場所を探した。その点では夜間の方が ビーコンが光っているので見つけるのが楽だった。 JANからPDKの間は大きくてもクラスD空港しか無かった。アプローチのレーダーサービスはクラスC以上の大きな空港にしか無いと思っていたので、 フライトフォロイングのATCはずっとセンターかと思いきや、ミシシッピ州やアラバマ州辺りはクラスD空港にもアプローチがあり、 街の上空を通過する毎にセンターからアプローチに渡された。アトランタの手前の町、バーミンガムを通過 するとき、日本人らしきアクセントだが流暢な英語のパイロットの声が聞こえてきた。コールサインを聞いていたら「JAL・・・」 といっていた。こんな僻地でしかも夜遅くにJALのパイロットの声を聞くとは思わなかった。彼と交信した訳ではないが、同じ日本人が近くを 飛んでいると思うとちょっとだけ心強い気がした。
深夜だというのに地平線に広がるアトランタの夜景の上には飛行機が何機も飛んでいた。クラスBのクリアランスをもらった覚えが 無いのに、気がついたらアトランタのクラスBに入ってしまっていた。自分で高度を降ろしていき目的の空港の近くでフライトフォロイング をターミネート。ダウンタウンの夜景を見ながらまっすぐ郊外のGA用空港PDK（Dekalab-Peachtree)へ向かい、すでに タワーが閉まっていたPDKのRwy20Lに着陸。風が強くてファイナルで かなりオーバーシュートしてしまい、ちょっとガスティーだったので緊張したがなんとか無事着陸。 タクシーウェイに出たものの、結構大きな空港で自分の位置が分からなくなり 暫くフライとガイドのエアポートダイアグラムとにらめっこした後、 ようやくFBOに向かってタクシーを始めた。すると遠くにいた黄色いパトライトを回した車が一定の距離を保ちながらついて来た。 滑走路を出て直ぐにマーキュリー・エアサービスがあったが、JANでガソリンが高かったので名前を見たことの無いローカルFBO らしきEPPSというFBOに駐機することにした。タクシーウェイから機首をFBOの方へ向けると、FBOの前に立っていたマーシャラーが こちらへ向かって走ってきて誘導してくれた。スポットに止めるとさっきの黄色いパトライトを点けた車はライトでこちらを照らし ていたが、結局何もせずにどこかへ帰ってしまった。その車はてっきり私たちがFBOに無事駐機するのを見守ってくれていたの かとばかり思っていたが、後日そうでなかったと知る事になるのだった。 エンジンを止めて機を降りるとマーシャラーの彼が何か手伝うことはあるかと聞いてきたので、車とホテルの手配を頼むと快く 引き受けてくれた。そして直ぐに車を持ってきて機体に横付けして荷物を全部車に積み込んでくれた。深夜なのでFBOには誰もいなかった。 薄暗いカウンターに行くと彼はホテルのリストを出して予約をしてくれようとしたが、 夜中の12時近くと時間も遅いし一緒に考えるのも面倒だったので、リストと地図をもらって彼がペーパーワークをしている間に自分で 携帯電話で予約をする事にした。レンタカーに乗ってホテルへ向かったが、その時すでに夜中の12時を過ぎていた。 アトランタは犯罪件数で全米一位になった事のある町なのでちょっと不安だったが、なんとか無事ホテルへ辿りついた。
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Day 3
